話を聞かずに遊び始める息子との衝突
4歳の息子はADHD(多動症)の傾向があります。ある日、息子が私の言うことをまったく聞かず、ついに喧嘩になってしまいました。
叱っている最中なのに、彼は途中からこちらの話を聞かずにおもちゃに手を伸ばし、遊び始めたのです。私の怒りはさらにヒートアップ。「なんで話を聞かないの!」「ふざけないで!」と声を荒げてしまいました。
でもその時、ふと冷静になって理由を聞いてみたのです。
息子の答えにハッとした
「どうして怒っているときに話を聞かずに遊びだすの?」
息子の返事はとても率直でした。
「今している話は楽しい話じゃない。大好きな遊びとは関係ない。だから聞きたくないって思うの。」
正直、ドキッとしました。彼なりにきちんと理由があったのです。
気が向かないことも、やらなきゃいけない時がある
その言葉を受けて、私はこう返しました。
「ママもね、遊ぶの大好きだよ。寝ることも好き。ほんとはもっと寝てたいし、ゲームだっていっぱいしたい。でも、ごはん作ったり、お掃除したり、あなたのお世話をするのが気が向かない日もあるんだ。」
そして、こう問いかけてみました。
「じゃあ、ママが気が向かないからってお世話をやめてもいい?」
息子は即答で「やだ!」と答えました。
そこで私は続けました。
「そうだよね。遊ぶのも大事だけど、気が向かなくてもやらなきゃいけないことがあるよね。今はママの話を聞く時間なんだよ。」
「気が向かなくてもやる」を教えるように
それから私は、「気が向かないけど○○する理由」をしっかり伝えるようにしました。
「気が向かないだろうけど、もう寝る時間だよ。寝ないと明日元気が出ないからね。」
「気が向かないかもしれないけど、今日は病院に行くよ。体を元気に保つためだよ。」
そうやって、"やりたくないこと"にも意味があること、理由があってやる必要があることを、できるだけ丁寧に伝えています。
子どもと一緒に成長していく
今回のやりとりを通して、私自身も大きな学びがありました。
「言うことを聞かない=わがまま」ではなく、「今の気持ちに正直でいたい」という息子の特性をまず受け止めること。そして、そこからどう伝えるかを工夫すること。
子どもはただ「ダメ」と言われても納得できません。理由と一緒に伝えることで、少しずつ「気が向かなくても頑張る」力が育っていくのだと感じました。
おわりに
ADHDのある子育ては、思い通りにいかないことが多いです。でも、その中には「なるほど」と思える瞬間がたくさんあります。
もし同じように悩んでいる方がいたら、「伝え方」を少し変えてみるだけで、お子さんとの関係が変わるかもしれません。子どもも大人も、少しずつ一緒に成長していけたらいいですね。